いつまで中国の威圧に振り回されるのか。国際社会は経済力と豊富な資源によって優越的な地位を築いた中国への依存を減らすだけでなく、対抗策も考えるときだろう。2024年12月、バイデン前米大統領が署名した大統領令「中国の経済威圧に対抗するタスクフォースの創設」がヒントになる。同盟・有志国との協力をうたった内容だ。着想は北大西洋条約機構(NATO)の根幹である北大西洋条約第5条にある。加盟国が武力攻 ...
吉田圭秀・前統合幕僚長はラジオNIKKEIのポッドキャスト番組「NIKKEI切り抜きニュース」で、輿論(よろん)と世論(せろん)の違いについて述べた。輿論は議論で練り上げられた意見、世論は大衆の感情、世間の空気だとして、SNSが「輿論の世論化」を進めてしまうと指摘した。よしだ・よしひで=防衛省顧問。陸上自衛隊の北部方面総監、陸上幕僚長、統合幕僚長などを歴任。吉田氏のインタビューをポッドキャストでお ...
ニデック創業者の永守重信氏が経営の第一線から退く。19日付で代表取締役を辞任し、非常勤の名誉会長に就いた。創業から半世紀で売上高2兆円企業を築き上げた永守氏は「今後の経営は岸田光哉社長にすべて委ねる」とのコメントを発表。不適切会計を巡る第三者委員会の調査が進む中で、突然の退場となった。内部管理体制の改善に実効性を持たせることが必要になる。「ニデックの再生が最重要課題の今、私は経営から身を引くこ ...
自民党と日本維新の会は19日、市販薬と成分や効果が似る「OTC類似薬」に関する患者負担の詳細に合意した。保険適用を続けつつ、2026年度から処方箋を受けた患者に薬剤費の4分の1の追加負担を求める。政府は26年の通常国会に関連法案を提出する方針だ。自民党の小林鷹之、維新の斎藤アレックス両政調会長が国会内で合意文書に署名した。患者に新たな負担を求めるOTC類似薬は77成分、1100品目が対象とな ...
19日の国内債券市場で長期金利の指標となる10年物国債利回りが節目の2%を超えた。2%台に乗せるのは19年半ぶりだ。長期金利の上昇は家計に様々な影響を及ぼす。プラスの影響は、預金金利などの利息収入が増える点だ。預入期間が長い定期預金や個人向け国債の金利は、長期金利に連動して上がりやすい。リスクを大きく取らずに得られる収入が増え、安全資産としての魅力が高まる。一方、マイナス面は、資金を借りる際 ...
経済産業省は19日、2026年度の二酸化炭素(CO2)排出量取引の価格について1トンあたり上限4300円、下限1700円に設定した。今後、毎年引き上げる。取引開始は27年秋の予定で実際の取引はまだ生じない。価格を先に示すことで企業に取引を念頭に置いた脱炭素投資を促す。排出枠の取引市場はGX推進機構が開設する。国が排出量の多い企業に排出枠を割り当てる。枠を上回る排出をする場合、市場を通じて他社か ...
【ワシントン、エルサレム=共同】米国務省高官は18日、ウィットコフ和平交渉担当特使が19日に南部フロリダ州マイアミで、カタール、トルコ、エジプトの高官とパレスチナ自治区ガザの和平計画の「第2段階」について協議すると明らかにした。トランプ米政権は第2段階への移行を急ぎたい考えで、イスラエルとイスラム組織ハマス双方に合意履行を迫る措置を話し合うとみられる。第2段階はハマスの武装解除や、治安維持に向 ...
日銀は19日の金融政策決定会合で政策金利を30年ぶりの高さとなる0.75%に引き上げると決めた。植田和男総裁は同日の記者会見で、今の金利水準がまだ金融環境を引き締めていないとの認識を示した。景気を熱しも冷ましもしない中立金利について「推計値の下限にはまだ少し距離がある」と述べ、利上げ路線を続ける意向を示した。日銀は同日の決定会合で、政策金利である無担保コール翌日物金利の誘導目標を0.5%から0 ...
7日に湘南国際マラソンに出場しました。大会は使い捨てカップやペットボトルのごみを出さないポリシーを掲げ、出場者はマイボトルやマイカップを携行します。コース上には約200メートルおきに給水タンクが設置され、水かスポーツドリンクを補給できます。レース中に私は2回補給し、それぞれ要した時間は10秒程度でした。腹に巻く収納ベルトで携行したボトルもそれほど負担を感じませんでした。給水所で立ち止まるストレ ...
日本経済新聞の「企業法務税務・弁護士調査」で、国内の主要企業の約4割が、経済安全保障リスクに対応するための契約見直しに着手していることがわかった。世界各地の戦争やトランプ米政権の対外政策、日中関係の緊張などが国際ビジネスに及ぼす影響は大きい。取引先とのリスク分担を再確認したり、「戦争」の文言の解釈を広げたりして責任免除となる範囲を修正するなど、様々な対策を講じている。調査は10月に535社を対 ...
10代選手の活躍が著しいスケートボード・女子ストリートに、またも新星が現れた。先月末に北九州市で行われたワールドツアー・ストリートで13歳の松本雪聖(いぶき)が初優勝。大柄な体格を生かしたパワフルなトリックの数々を武器に、スケボー界に新風を巻き起こしている。11月30日の北九州大会決勝。パリ五輪銀メダルの赤間凛音や、6月のワールドツアー・ローマ大会を制したクロイ・コベル(オーストラリア)らトッ ...
トランプ米政権に対する反発から、欧州で米国製品をボイコットする動きが広がっている。ビジネスへの悪影響を避けようと、米コカ・コーラが始めたキャンペーン広告は逆効果となり、SNSでの炎上を招いた。一過性だと思われた不買運動は地元愛と結びつき、新たな消費行動に昇華しつつある。「私、ジェシーがつくりました」「ドイツ産です」。今夏、ドイツ南部マンハイムの工場で働く従業員ジェシーやダニエル、ハイケ、ヤナら ...