時間差投稿。先月、大人の修学旅行というテーマで、恋人とふたりで沖縄を巡った。群馬県出身の彼は、アメリカ同時多発テロ事件が起きた年、修学旅行の行き先が沖縄から別の場所になった。基地がある沖縄も狙われるかもしれないから、という理由で。その年、本土に住む多くの学生の平和学習の機会はなくなった。社会人になってから、沖縄へ行ったけれど、「青い空と青い海」を満喫して帰ってきただけだったという。沖縄生まれ台湾育ちの私と話すなかで、彼はときたま、内にある無自覚な統治者的な視線を私に指摘される。そして、私が感情をぶつけるたびに、「傷つけたくないのに、また傷つけてしまうんじゃないか怖い」と、打ち明ける。彼にとっての沖縄は、行けなかった場所とただ綺麗だった場所で止まっていて、私にとっては、生まれ故郷で、歴史やさまざまな感情が沈殿しているふるさと。行き場のない感情は、彼個人だけに向いているわけじゃない。知らずにいられる位置にいる人に対して、どうしても滲んでしまうものも、他者には我慢して抑え込めても、恋人だからストレートに反応してしまうことがある。20年以上も遅れた修学旅行を、仕事の事務手続きを手伝ってくれる彼
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時間差投稿。先月、大人の修学旅行というテーマで、恋人とふたりで沖縄を巡った。群馬県出身の彼は、アメリカ同時多発テロ事件が起きた年、修学旅行の行き先が沖縄から別の場所になった。基地がある沖縄も狙われるかもしれないから、という理由で。その年、本土に住む多くの学生の平和学習の機会はなくなった。社会人になってから、沖縄へ行ったけれど、「青い空と青い海」を満喫して帰ってきただけだったという。沖縄生まれ台湾育ちの私と話すなかで、彼はときたま、内にある無自覚な統治者的な視線を私に指摘される。そして、私が感情をぶつけるたびに、「傷つけたくないのに、また傷つけてしまうんじゃないか怖い」と、打ち明ける。彼にとっての沖縄は、行けなかった場所とただ綺麗だった場所で止まっていて、私にとっては、生まれ故郷で、歴史やさまざまな感情が沈殿しているふるさと。行き場のない感情は、彼個人だけに向いているわけじゃない。知らずにいられる位置にいる人に対して、どうしても滲んでしまうものも、他者には我慢して抑え込めても、恋人だからストレートに反応してしまうことがある。20年以上も遅れた修学旅行を、仕事の事務手続きを手伝ってくれる彼
x.com池田リリィ茜藍
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